活動記録

Food Expo(香港)でのPRセミナー・商談会(2019年8月)

2019.8.15

海外

日時 2019年8月15~17日
場所 香港コンベンションセンター

今回のジャパンパビリオンへの出展社数は約100社/団体で、この内水産関係は本協議会を入れて14社/団体であった。
主催者の発表によると、同時開催の4つの見本市来場者合計で51万人、FOOD EXPOのトレードホール(ジャパンパビリオン設置会場)には1万8千人(去年は2万1千人)の来場があった。
今回の水産協議会のミッションは、、ブリRの三枚卸しとお造り。このFOOD EXPOには、吉川農水大臣も来場された。


前列左から2番目が農水大臣


▲冷蔵ショーケース ブリFと北海道の魚介類(左)/冷凍ショーケース 蒸し蛸、ホタテ(右)

(セミナー概要)
●寿司セミナー
ジャパンパビリオンに設置されたデモブースにて、“衛生的なお寿司の提供”と題した寿司セミナーを実施し、続いて来場者への試食し、アンケートを回収した。

セミナーの概略は、以下のとおり。
① 寿司ブームが続いているが、魚を生で食べる習慣が無い国まで寿司店が乱立し、食中毒が多数発生しており、寿司が危険な食べ物とて認識されてしまうことを危惧している。

② 和食は『五味、五色、五法』である。五味は、辛い味、酸っぱい味、甘い味、塩からい味、苦い味で近年は旨みが加わった。五色は 青(緑)色・安心感、黄色・食欲増進、赤色・食欲増進、白色・清潔感、黒色・引き締め、で五色をバランスよく配置することが美味しそうに見せるこつ。五法は生(切る)、煮る、焼く、揚げる、蒸す、で生(切る)は調理方法と認識していない方が多いと思うが、切る技法が食材の食感に大きく影響し、この五つの中で一番難しく、会得するのに10年以上かかると言われている。切れる包丁となまくらな包丁で切ったまぐろの電子顕微鏡による断面画像を見せて説明。

③ 包丁の種類と使い方、片刃であることの意味の説明。最近、かっぱ橋などで高い包丁を買う来日客が多い。持ち帰り切れ味に納得してしばらく使っていると切れなくなる。砥石を一緒に買って帰らないので、使わなくなってしまうのは大変もったいないこと。(砥石の種類と砥方の説明。)

④ 手酢の効用について。手袋を過信することで細菌が繁殖することや素手で手酢を使った時の細菌の繁殖状況をシャーレで培養したそれぞれの画像を見せ注意を喚起。

⑤最後に寿司の握り方としゃり玉の形についての説明。

引き続き試食とアンケートを実施して30分強の寿司セミナーを終え、拍手喝采を受けた。試食は3種類で、メニューはブリ握り、ホタテと真鯛の刺身を供しこれも大好評であった。デモブースを使用できたのは初日だけで、2日目と最終日は同じ内容のセミナー/試食・アンケートを協議会ブース内で計5回実施した。


▲寿司セミナー(左)/試食・アンケート(右)

●ブリR三枚卸し
養殖ブリについて、産地、脂乗り等の説明があり、卸しながら、それぞれの部位について料理メニューの紹介、例えば頭と中骨は粗炊き、鎌は塩焼き、身は刺身やしゃぶしゃぶ、照り焼き等に料理されると説明。この後同様に3種類メニューの試食とアンケートを実施し、3日間で373枚回集した。


▲ブリセミナー三枚卸しお造りの実演(左)/ジャパンパビリオン(右)

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