日本産水産食品 PR商談会 in 台北
2019.1.11
概要まとめ
開催概要
タイトル:日本産水産食品PR商談会 IN 台北
主催:水産物・水産加工品輸出拡大協議会
企画および運営:ジェイシートレンド有限会社
開催日:2019年1月11日(金)13:30~16:30(受付13時開始)
開催会場:SUN WORLD DYNASTY HOTEL TAIPEI
主催、関係者、出展企業:8社・団体
来場社:50社
出展商品:合計31アイテム
セミナーについて
代表挨拶
本商談会の参加者を代表し、全国水産加工業協同組合連合会より相馬氏が挨拶。台湾と日本の地理的近さおよび日本の水産多様性について述べた。その後、本日の出展企業および出展商品の紹介を行い、各企業・団体の水産商品提案力の高さを強調した。
また、今回のセミナー・商談会を通して日本産水産食品の品質の高さを知って頂き、円滑なビジネスが行われることを期待したいと述べ、各団体セミナーへ移った。
各団体セミナー
~日本の生魚をもっと食べよう-あなたは健康のために何をしますか?~
講師:全国漁業協同組合連合会 輸出・直販事業部 部長 三浦 秀樹
日本の生魚を食べることによる、健康に対する好影響および有意性について、セミナーを実施した。世界各国の平均寿命と魚介類の摂取量との関係を示したグラフを用いて、来場者にも分かりやすく説明を行った。特に、EPAやDHAによる動脈硬化や認知症予防へ及ぼす影響や活性酸素を抑制することによるガン予防への関与等の場面では、来場者の関心がさらに高まっていた。
最後に、新鮮で安全な日本の生魚を食べることによる健康への好影響について強調し、PRセミナーを終えた。
~台湾の皆様へ 缶詰製品でお手軽に和食をどうぞ~
講師:日本水産缶詰輸出水産業組合 参事 小磯 一枝
日本人と和食の関係性について触れ、「一汁三菜」について写真を用いて来場者に説明を行った。その後、本日の提案商品(合計4商品)について紹介を行い、手軽に和食を楽しめることを強調した。
~日本産水産加工品のご紹介~
台湾においてもとても人気がある「帆立」に焦点を当てて、来場者に説明を行った。日本産帆立が、いかに品質が高くて美味しいのかを、実際の養殖海域(今回は北海道)や生産工場の写真を用いてPRし、来場者の関心を集めていた。
最後に、日本産水産加工品の多様性についても触れ、試食頂いた上で商談を行い、より良い関係を構築したいと述べて試食会に移った。
試食商談会について
試食商談会概況
セミナー後、同会場内で試食商談会を開催した。試食会では、セミナーで紹介した商品を調理し、34品の料理が並んだ。各ブースに中国語対応の通訳を1人配置し、試食しながら商談を実施したため、各社スムーズに商談が行われた。
提案商品はブリやマグロの刺身や寿司から、塩干品や練り物製品、水産缶詰、佃煮製品、フライ等の惣菜製品等、バラエティに富んだ構成となった。来場者からは、「様々な日本産水産食品に触れ、すぐに商談ができる。」と好評であった。
今回の試食商談会を通して、台北では、甘く薄い味付けの商品や揚げ物商品が好まれるようで、佃煮製品やフライ等の惣菜製品について特に問い合わせが多いように感じた。参加各社・各団体において、今後の台湾向け提案商品につき、更なる検討が行われることに期待したい。
来場者・アンケート・考察について
来場社数50社
アンケート有効回答数:50枚
出展された計31品目について、各々、「この商品を扱いたい」「興味がある」「興味がない」の三段階評価を実施した。集計の結果、今回の出展商品に対して「この商品を扱いたい」または「興味がある」と答えた人の割合は、以下の通りである。
アンケート結果に対する考察
全体的に日本産水産物・水産加工品に対する興味が高く、軒並み好評であった。特に下記製品に対する関心が高かったので、焦点を当てていきたい。
①貝製品(ほたて・かき)
今回の商談会において、貝製品の提案商品が多かったこともあるが、全体的に高評価であった。特に、常温品で簡易に食べられる「ソフト帆立貝柱」、ほたての端材を固めた「ほたて貝柱ステーキ」に対しては、商品を扱いたいと回答した来場者が多く、台湾でのほたて人気を改めて表す結果となった。
②かにの身入りかにみそ缶詰
今まで水産物・水産加工品輸出拡大協議会様にて出展されていた、FOOD TAIPEI等でもかなり人気を集めていたが、今回の商談会においてもとても好評であった。後日のサンプル送付依頼も多数頂いており、今後の販路開拓等に期待したい。
③いかめし
甘めの味付けとモチモチとした米の食感がとても好評であった。現地では、蒲焼や照り焼き風味の味付けが人気とのことだったので、その点がマッチしたと思われる。味付けも含めて、今後の商品提案等に活かしたい。