活動記録

日本産水産物・水産加工品PRセミナー&商談会 in ハノイ(2020年2月)

2020.2.20

海外

1.開催概要

(1)イベント名:
日本産水産物・水産加工品PRセミナー&商談会
Hội Thảo và Tọa Đàm Giới Thiệu Thủy Sản Biến – Sản Phẩm Thủy Sản Gia Công Nhật Bản

(2)開催日時:
2020年2月20日(木)13:00開場 / 13:30開始 ~ 17:00終了

(3) 開催地:
ベトナム・ハノイ市

(4) 会場:
Trung Tam Huong Nghiep A Au チュンタム・フンギップ・アーアウ
所在地:100 Khuc Trhua Du Street, Cau Giay District, Ha Noi City, Vietnam

(5) 来場者:
計54名(33企業・団体)
(内訳)
– バイヤー39名(28企業)
– 水産関係団体より5名(3団体)
– 調理師科学生7名
– その他3名

バイヤーは、小売事業者16社、輸入・卸売業者4社、外食大手を含む飲食事業者4社、ホテル・式場4社の計28社、39名が参加。また、日本産水産食材の活用促進という観点からハノイ市内調理師科に通う学生7名を招待し、多種多様な日本の水産製品に触れる機会を提供した。その他ベトナム海面養殖協会・会長(元・ベトナム水産総局 総局長)や同副会長など水産関係団体等が来場した。

(6) 当日の天候:
曇り 気温:23℃ / 19℃

(7) ベトナム・ハノイ市概況:
▢ ベトナム概況
– 面積:331,235.7㎢ (日本の0.88倍) *2018年
– 人口: 9466万人 *2018年
– 一人当たりGDP: US$2,365 *2017年

▢ ハノイ概況
– 面積:3358.6㎢ *2018年
– 人口: 752万人 *2018年
– 一人当たりGDP:US$3,910 *2017年
– 実質GDP成長率

出所: General statistics office of Vietnam, The world bank, Jetroハノイスタイル, The voice of Vietnam

(8) 備考(新型ウィルス対策)
折しも当イベントの開催時は中国以外における新型コロナウィルスの感染拡大が進んでおり、ベトナムでは中国からの入国制限や全国の各教育機関における休校の実施、不特定多数が集まる大規模な祭典の中止や参加自粛等の通達が出ていたため、来場者の受け入れ準備には万全を期した。
イベントの受付は建物入り口と2階の会場入り口の二箇所に設置し、建物入り口に設けた第一受付では、招待客に対して非接触体温計による検温を実施、発熱や咳などの症状がなければアルコール消毒薬で手指を消毒してもらい、マスクを配布(マスクをしてきた場合でも希望者には新品に交換)、その後順番に2階へ案内し、会場入り口における本受付の際に再び手指を消毒の上、入室してもらった。なお、日本側参加者ならびに同校職員等も同様に検温、手指の消毒、マスクの装着等を行い、感染防止に努めた。

2. 訪問先備考

▢ レッドサンITIコーポレーション(Redsun ITI Corporation)
2008年に設立したベトナムを代表する大手外食チェーン。現在、「キングBBQ」「タイ・エクスプレス」「ソウル・ガーデン」「カプリチョーザ」「スシケイ」「メイウェイ」等、タイ、日本、中華、韓国といったアジア圏の料理を提供する17のブランドの下、国内全土に約190店舗を展開中。
今回は、日本食ブランドを展開し、日本産品へも深い関心を寄せる同社を訪問し、日本産水産品のプロモーションを行った。
(下:レッドサンITIコーポレーションを訪問し、ホーチミンにいる副社長を交えてウェブ・カンファレンスを実施した。)

▢ ナムディン省
ベトナム北部の紅河デルタ地方に位置し、南シナ海(トンキン湾またはバクボ湾)と接する全長72キロの沿岸を有するナムディン省。省都ナムディン市は、首都ハノイ市、ならびに北部の港湾都市であるハイフォン市に次ぐ、紅河デルタ第三の都市と呼ばれており、それぞれの都市からおよそ90キロの場所にある。ベトナム統計総局の資料によると、2018年現在の面積は1668㎢、人口は185万人。紡織やアパレル産業が発展している他、機械製造も盛ん。さらに稲作を主体とした農業の他、水産業については養殖や水産加工のポテンシャルに注目する専門家も多く、同省におけるキー・セクターの一つと位置付けられている。なお、ベトナム北東部、北西部、紅河デルタ地域の水産物養殖面積は、同国の漁業養殖全体の約2割に相当する22万ヘクタールを占めており、約半分がエビの養殖、貝類が4%、残りはその他多種多様な品目の養殖が行われている。
今回は、地場水産企業や外資系水産企業を視察、ならびに同省の農水産業管轄機関である農業農村開発局を表敬訪問した。ベトナム国内では、水産資源の持続可能な利用に向けた取り組みの一環として国際的認証の取得が進んでいるが、同省でも安定した計画的生産が見込める養殖産業の拡大を後押しするASC認証の取得等に注力しており、その取り組みについて情報交換を行った。なお、2019年6月現在、ASC認証を取得しているベトナム国内の養殖場は195箇所にのぼる。(日本は60箇所。)また、ベトナム市場への参入に向けたアドバイスの他、同社の国内ネットワークを通じた日本産品の流通に関する情報交換等、日越双方の企業・団体の連携による相乗効果の可能性について幅広く意見を交えた。

(下:レンゲルシーフーズ社を訪問。ASC認証取得に向けた取り組みなど環境に配慮した水産現場の状況に関する情報交換や生産工場の視察を行った。)

(下:ナムディン省農業農村開発局を表敬訪問し、同局施設内にあるVietGAP(*) 認証製品等が展示される販売所を視察した。)

(*) VietGAPとは、ASEAN GAPを参考にベトナム農業農村開発省が定めたベトナム独自の安全生産管理基準。ジェトロの調査(ベトナムにおける高付加価値野菜の栽培・流通関連制度調査)では、VietGAPを導入している農家の売上高、利益率が共に高いという事例も示されており、国内では安全性を示す目印として認知されている。

(下:フンヴオン水産会社を訪問し、干しエビの生産現場を視察した。)

(出展製品)

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